エース:では、若手オトコ薬剤師の皆さんよろしくお願いいたします!
まず最初のテーマ、なんで薬剤師になろうと思ったのか、教えてもらっていいですか?
Aさん:うーん、俺は物理ダメだったんですよ。そこで科学だわってなって、そこから先が見えてこないので、どうしようって思っていたんです。高校1年ぐらいで彼女ができて、その彼女が「私の親はみんな、ガン家系だから私も将来なっちゃうかも」って言われて、「じゃ俺が医者になるよ」ってカッコつけて言ったんです。
Cさん:おお、かっこいい!男気ある発言!
Bさん:やっぱり最初は医者に憧れますよね。
Aさん:そうでしょ(笑)だけど、医者はレベルが高すぎて無理だから、それで薬剤師っていうか薬学部目指したってだけですね。親も周りも勧めてくれました。やっぱり資格が取れるっていうのが、大きいんじゃないですか。
Cさん:僕は大学がある付属校に通っていたんですけど、結構ちゃらんぽらんで(笑)そのままエスカレーターで上がれないってなって、いよいよやばいぞと。例えば文学部に行って将来どうなる?とかイメージ湧かない。そのときに学部で決めちゃおうかなと思って。薬学部行けば薬剤師だなって。
エース:最終的に自分が決めたんですか?
Cさん:…それは親に言われたからですね。
エース:キミは男気ないんかい!
Bさん:ハハハ、でも僕もそうです(笑)両親が薬剤師なんです。意識したのは小学生ぐらいから?目指してはいないんですけど、風邪ひいても1番相談できるのが薬剤師としての親だったので。たまに遊びに職場に行ったりしてましたね。
エース:薬剤師サラブレッド!これも薬剤師あるあるですね。
Bさん:両親の職場でたくさんの薬を見ていたので、小さいころから薬は見慣れていて、とても身近なものでした。
エース:サラブレッドならではの完璧なエピソードですね(笑)ちなみに6年制だし、学費も卒業までも時間がかかるじゃないですか。それでもよかった?
Cさん:僕は働かなくていい学生時代という時間が普通の人より長くて、ラッキーだと思ってました。
Aさん:ハハハ(笑)Cさんいいね、そこまでハッキリしてると、気持ちいい。
Bさん:高3の時にどこの大学を受けるかという時は、「まだ半分なろうかな?」ぐらいで考えていたんですけど。理系の普通の大学に行くか薬学部に行くかで、結局は資格がほしいなっていう。正直なところですけど。そんなにずっと意識してたわけじゃないですけど、なんとなくっていうのはあります。
エース:みんな手堅いですね。
Bさん:はい、みんなちゃんと将来のこと考えてる。どちらかというと、不景気とか暗いニュースの中で生きてきている世代です。そういうのも自然と踏まえながら、選んでるのもあるのかもしれません。
- 【 夢を追うより、手堅い現実派になりがち!?】
- 右肩上がりでもなく、不安が多い世代。幼い頃からネガティブな情報に触れてきた世代だからこそ、安定や資格を求める、優等生タイプが多い?
エース:最近の若手オトコ薬剤師って、みんなそんな感じなんですか?
Aさん:俺は薬剤師の中の1割くらいの希少人種だから、参考にならないかもですが(笑)チャラい薬剤師はあんまいないよね。基本は堅い!そういう人種向きなのは今も昔も変わらないんじゃない?
Bさん:そうですねえ。大学時代からそうなんですけど、何となく話しにくい、ちょっとオタクっぽい人と、あと普通に話しやすいキャラ。
Cさん:はい、僕はどちらかというとオタクというか、理系男子なのでそれは否定しません(笑)
Bさん:学生時代振り返っても、そんなにガチでサークルをやってる人は、薬学部にはあんまりいないかもしれないですね。忙しいのかもしれないですけど。
エース:なるほど、結構マジメで普通な人が多いのは最近の若手も同じなんですね。
じゃあ、就職してからの話を聞かせてください。入社当初は大変だった?
Cさん:昔は自分が勉強していることが全部だって、ちょっと勘違いしていたんです。処方箋見て、なんでこの薬飲んでいるんだろうって疑問に思うと、患者さんに「こうなんですか?」と自分の疑問を解決するためによく聞いてしまってました。今は「どうされたんですか」と相手の話を聞くと言うのが、薬剤師の仕事なんだなって思います。
エース:頭でっかちだった、というか。
Cさん:はい。あとは振り返ってみれば、最初は振られた仕事しかしなくてよかったですよね。「まずは覚えていってね」ってことなんですけど。それだけに向き合っていればいい。今になってきて昔はよかったなあ、って思ってますけど。
Aさん:そうですよね。本当に最初のうちは薬の名前もわからないし、ジェネリックとか名前も覚えられない。一包化しちゃいけないものを一包化しちゃったりとか、それはありましたね。
Bさん:僕はまだ入社1年目なので・・・(笑) とにかく「自分1人しか薬局に居ない時間」が不安だったんです。だんだん慣れてくるうちに、仕事もできる内容、幅が広がったので、1人でも対応できるようになってきたかな。同僚の薬剤師さんがどこか行ってても、何とかなるなっていう。自分が不安だと、患者さんに伝わりますよね。
エース:Bくんはまだ本当に若手なんですね、懐かしい気持ちになります。
Bくんに何か参考になるようなアドバイス、ある?
Aさん:やっぱりセンパイから習うことですかね。俺は最初の店舗はみんな仲良かったので、いろいろな薬剤師、事務さんとも仲良かったので、仲良くすればするほど仕事って教えてくれるじゃないですか。まずは薬局内のキーマン、薬剤師と事務さんをそれぞれ見極めて、そことつるみました(笑)
エース:Aくん、なんかアプローチが一人違くない?
Aさん:そうですかね(笑)よく言われます。事務さんのキーマンは、とても仕事ができるので恐れられているタイプなんですけど。お局様的でもなく、みんなから慕われているんですよ。だから、わからないことはミスする前に聞く。暇なときは話かけて、いじれるところはいじるという。そこは大事。
Bさん:すごいコミュニケーション力、Aさんから教えてもらいたいなあ。
Aさん:飲みにいったりとかハードル高いしめんどくさいけど、LINEで聞いたりとかすれば結構いいよ。スタンプとか使ってさ。
エース:うーん、オレ薬でもLINEスタンプ作ろうかな・・・(笑)

- イマドキ若手薬剤師 TYPE1
安定と資格が大事 タイプ - 不安定な時代に育った影響から安定や資格を求める。親が薬剤師などの血統書付きのケースも多い。昔ながらのクラシックな薬剤師スタイルを貫く。
薬剤師歴3年目
薬剤師歴1年目
薬剤師歴4年目