調剤薬局の専門用語、知っていますか?
エース:1つ目のテーマ「調剤薬局の使い方」は、患者さんと薬剤師のギャップが多数見られましたね。次のテーマ、気を取り直して行きましょう!続いては調剤薬局の専門用語の理解について聞いてみました。ジェネリック・お薬手帳・処方箋のこと。どれくらい理解してもらってるのでしょうか?
Aさん:結構気になりますね。リアルに使えるネタがありそうです。ただ、前のテーマであまり好意的に受け入れられてなかったキーワードもあるので、心配…
Bさん:うーん。みなさんそんなに知らないんじゃないかなあ。知ってるつもりで勘違いしていたり。
エース:さて、早速結果を見てみましょう!まずは、ジェネリックを承諾するかどうか、その理由についてです。
その理由を教えてください(一般男性の声)
ジェネリックを承諾する人
- 費用が安くなるから
- 効き目が同じだから
- こだわりがない(どちらでも良い)
ジェネリックを承諾しない人
- 効きが良くないと思う
- なんとなく不安
- 処方元の指示通りが良い
エース:男性は約8割近くがジェネリックを承諾するという結果に!女性で同調査を行なっていますが、女性は約7割なので、男性の方が承諾率が高いみたいですね。()どうですか?ちょっと意外な気もしましたが。
Bさん:そうなんだ、意外!断るのは男性の印象が結構あったから。理由の1位も金額が安くなる、ってことだから、理由が明確であれば男性は理解しやすいのかな。
Aさん:全体でジェネリック承諾率は65%位だと聞いたことがあります。女性は平均的だと見ると、男性の方が承諾率が高いのは面白いですね。Bさんおっしゃるように、ポジティブな捉え方もできるし、そもそもジェネリックを断ったりするやりとり自体が、面倒だったりする可能性もある?
Bさん:そうだね。ジェリック勧めると「あーいいですいいです」「はいはい、どっちでもいいです」みたいに、早く相槌打ってシャットアウトする人いるもんね(笑)やりとりが煩わしいのは、わかる。
Aさん:断る人は効果にしてもイメージにしても「なんとなく」という意見が多いですね。これは良くわかります。湿布、目薬、吸入なんかの外用は見た目や触り心地で差が出るケースもありますが、飲み薬などの効き目は、どうしても感覚になってしまいますよね。
エース:ジェネリックについては2人とも想像の範疇でしたかね?では、次の問いは「処方箋の有効期限」「かかりつけ」2つのキーワードについてです。
エース:処方箋の有効期限、この認知率は結構大きいと思います。男性は知らない人が6割!女性と比べても認知率が低いですね。
Aさん:確かに。患者さんには「どこに期限書いてあるんですか?」「字ちっちゃくてわからん」とか言われますよね。薬剤師としては緊急性があれば助けたいところですが…期限が過ぎたら難しいケースもありますよね。
Bさん:有効期限切れの処方箋は、本当によく見るから納得!遅れてきたのかな、と思ってたけど、そもそも知らないというケースが実は多いのかも。まあ処方権はお医者さんにありますから、期限についても基本は病院で伝えること。だけど、薬剤師としてもこれは問題として捉えて周知した方が良いよね。
エース:有効期限問題、これは大きな課題です。では、「かかりつけ薬局・薬剤師」はどうでしょうか?聞いたことある人で6〜7割いました。思ったより知られているのかな、と思いましたが。
Aさん:これはポジティブで嬉しい結果です!制度は始まったばかりですが、メディアの力ですかねえ。どこまで内容を把握されているかわかりませんが、“かかりつけ”に力を入れている身としてはやる気が出ますね!
エース:どんどん実際に活用してもらいたいですよね。続いては前テーマでも話題になった「お薬手帳」についてです。
エース:これも男女でわかれました。男性の持参は3割。女性は4割。どちらにせよ、まだまだ持っている人はレアですね。
Bさん:女性は子供がいると使うケースが多いんだろうね。男女はアンテナが違うのかな。あとは基本的に男性はめんどくさがり。説明しても「面倒臭い、もういらないってば!」という人は多いね。
エース:お薬手帳のメリットとして最大で40円医療費が安くなると聞いて、今後お薬手帳を持参したいと思いますか? これだけ誘導的な質問をしても、男性は半数が「持参しない」を選択しています。男性とお薬手帳の相性、すこぶる悪そうですね。。。
Aさん:頻繁に通うならまだしも、何ヶ月に一回行くか行かない人だったら「なくても良いかな」と思っちゃうんですかね。前テーマで「ジェネリックには費用が安くなるから変える」という意見はあったのに、「お薬手帳の40円」には惹かれない。それだけ、物理的に手帳を持つことがストレスだということですかね。
Bさん:同じオトコとして共感できる(笑)あと、最近の調剤報酬改定で「お薬手帳を持参した方が費用が安くなる」ということが伝わってない。以前の「持参すると高くなる」という制度をまだ覚えている人もいるよね。メディアで煽るのはいいんだけど、改定でコロコロ変わるんで、制度が変わるスピードに説明がついていかない。これは本当に良くないこと!
Aさん:確かに!それは大きな課題ですね。周知するのは薬剤師の得意分野じゃないように思います。現場で工夫しないといけませんね。
世間から見た調剤薬局の専門用語は
“フシギ”度70%
- スーパーエースくん
- 薬剤師からしたら当たり前なことが伝わってないことはまだまだ多いのですね!
- Aさん
- 服薬指導や店内での掲示などで患者さんへの周知を見直す必要性を感じました。
- Bさん
- 難しくて思考停止状態になりがちなのが調剤薬局のルールなのかもね。課題、多すぎでしょ!
薬剤師コメンテーター