Why did you come to Tohoku?

YOUは何しに地方都市へ? 東北編

地方都市で働く薬剤師の生の声をインタビューする
「YOUは何しに地方都市へ?」が始まりました!
普段なかなか知ることのできない
地方薬剤師ライフの魅力に迫ります!

東北地方で働く薬剤師 持丸さん(40歳) x エース
  • 01 YOUは何しに東北へ?
  • 02 東北の震災と薬剤師
  • 03 地方都市で薬剤師をする魅力

02 東北の震災と薬剤師

あの日、何をしていましたか?

エース:
ありがとうございます。東北での薬剤師ライフの魅力、たくさんお聞きできました。では続いて2011年の東日本大震災のときの話もお聞きしたいんです。当時どんな状況だったのでしょうか?
持丸:
はい、その時は郡山にいました。エリアマネージャーをやっていたんですが、その日は普通に白衣着て現場に入る日でした。金曜日は結構患者さんも少なくて、3時ぐらいで一通り外来も落ちついちゃっていたので、裏で事務さんたちと倉庫で片付けしていたんですよ。そうしたら聞いたことない音が、突然ブーブー鳴りだして。
エース:
あ、地震速報で携帯電話が鳴ったんですね。
持丸:
そうです。「え、なになに」と音に驚いてたら、ドンっときてガダガダガタガタって。倉庫は奥まったところにあるんで、「これヤバい、外出たほうがいい」と言ってたら、廊下の壁がバラバラとはがれてきて、慌てて外へ出ました。1回おさまって、店舗に患者さんたちが何人かいたので、「避難してください」「ちょっと外出ましょう」と誘導しました。外は吹雪いていて、すごい寒かったのを覚えています。向かいにアパートがあるんですけど、3階か4階建てなんですが、ガシャガシャいろんなものが揺れてて、電柱もグラグラと。見たことのない光景でした。
エース:
本当に無事でよかったです。その後は、どんな変化があったんでしょうか。
持丸:
幸いなことに、棚とかからお薬が落ちてきたりとかはありましたが、壊滅的な感じではなかったので、普通に片付けして営業はできるぞという状況でした。1人暮らししてる若い子たちは、家帰っても不安でしょうし、お店にみんなでいてもらったり。家帰ったら水が止まって出ない、スーパーもコンビニも物資が全然入らない、ガソリンがなくて、スタンドが大渋滞になっちゃったりとか。
エース:
大変な状況ですね…でも薬局には立っていたんですね。
持丸:
はい、薬がなくてどうしようもない患者さんはいらっしゃいました。多少手持ちがある方は来なかったので、開けてたけど忙しかったという印象はなかったです。何日か後に、第一原発の事故が起きて。あのときも普通に薬局にいたんですが、待合室にテレビがあるんで、そこの音が聞こえる。「爆発しました」「煙がでました」みたいなアナウンサーの声を聞きながら仕事をしていましたね。

薬剤師として、震災を乗り越えて

持丸:
原発の事故があってからは、福島の浜通りのみなさんが避難してくることになり、ビックパレットっていう、郡山の大きいイベント施設会場が避難所になりました。災害派遣チームと一緒になって、避難所の中に仮設の診療所を作りましょうという流れになりそこをお手伝いしました。避難してきた方々の中にも、向こうで病院とか診療所やってた先生もいらっしゃったんです。その方たちが、診療所の先生になって、私たち郡山の店舗では薬やサポートを対応しました。私はどちらかというと地元の薬剤師会とか、病院さんとか連絡を取り合うのをやって、若手が現場で頑張ってくれましたね。
エース:
すごい!避難所に臨時の病院を作れたんですね。
持丸:
当社は比較的店舗数が多く、本社や他のエリアの応援があれば、現場の薬剤師を診療所に向かわせられる段取りが取れたんです。他の薬局さんは、どっちかというと個人経営さんが多いので、なかなか自分たちのとこから自前で出すっていうのは、あのタイミングでは難しかったでしょうね。
エース:
そのような対応は、どれくらいの期間されたのですか?また薬剤師として、そういう場で対応したことを振り返ってみてどうでしょうか。
持丸:
仮設住宅に順次避難者のみなさんが引っ越しされるまで、半年ぐらい避難所はありました。もちろん、お薬の供給が重要な役割でしたが、集団生活の中で感染症への対策も実施しました。冬の時期だったので、インフルエンザや胃腸炎などの感染防止のために、トイレや洗面所の除菌消毒を行ったりしました。特に若手の薬剤師が一生懸命やってくれましたね。そういう状況で服薬指導すること以外の価値が見えたというか、みんな医療人の意識は大きくもてたのかな、と思いますね。
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YOUは何しに東北へ?

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